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アナログ無線機とデジタル無線機のメリット&デメリットを全て解説

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業務用無線機はアナログ機とデジタル機に分けることができますが、それぞれ業務上の使用においてメリットとデメリットがあります。また、近年はインターネットとデジタル化の進歩によって、全国で通信ができるIP無線機も登場しました。 しかし、これから無線機を導入しようと検討している企業や、既存の無線機の買い替えを予定している管理者は、アナログとデジタル、IP無線の違いがよく分からず、「アナログからデジタルに変えたら、業務上でもっと効率化が図れるのか?」、「IP無線は本当に万能なのか」といった疑問を抱えています。 そこで、ここでは無線機におけるデジタル機とアナログ機の機能面や業務上の違いを踏まえて、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。 無線機管理者や購買担当者は、新規導入の機種選びや買い替えの参考にしてください。

無線機のデジタル化が急速に進んでいる背景

トランシーバー 通話

業務用無線においては、2010年頃からデジタル無線機が主要メーカーから販売開始されました。

しかし、当初はまだアナログの廃止が決まっていなかったため、あくまでも総務省やメーカーからの“推奨”程度。2015年頃からデジタル無線とIP無線機の種類が増え始め、デジタル化の波が本格的にやってきました。 日本国内では90年代後半から携帯電話などデジタル端末の普及に伴い、有限である周波数の整備が開始されました。 アナログ電波は周波数帯域が上下に広いため無駄が多く「周波数の無駄遣い」が目立っていたことが法改定の起因です。 デジタル信号に変えることで混信や傍受のリスクが減少し、帯域幅を小さくしてより多くの周波数を使うことができるようになったのです。

業務用アナログ無線機は2024年に終了

上述したデジタル化の波を受けて、業務用アナログ無線機は2024年11月30日をもって終了となります。すでに免許の新設はできないため、いまから業務用無線機を導入・買い替えを検討している企業は、デジタル無線機・IP無線機、その他無線通信機器のいずれかを選択することになります。PHSが終了するのはなぜ?いつ?後継機も紹介

デジタル&アナログ無線機のメリットとデメリットを機能面から解説

トランシーバー利用中の男性

アナログ無線機の廃止を受けて、多くの企業がデジタル無線機への買い替えを迫られていますが、企業担当者の多くが気になるのが、法律や周波数はさておき、「デジタル無線に買い替えたことによって、業務上どのような変化があるのか?」という点です。 そこで、下記ではアナログ機とデジタル機を業務レベルで比較した際の、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。アナログ無線って何?その仕組みや特徴を徹底解説

「通信距離」はアナログ無線機にメリットがあり!その理由とは

これまでアナログ無線機を使用していて、業務上電波が届かないエリアがある場合、「デジタル機に買い替えることによって問題が解決されるのか?」という疑問を持つ人もいるでしょう。 アナログとデジタルの大きな違いは電波方式であり、通信距離が劇的に変わることはありません。ただし、実際現場の声を聞いてみると、「アナログ機の方が電波が飛ぶような気がする」という声が多く見受けられます。 これまでのアナログ機ではノイズ混じりの声を拾うことができましたが、デジタル機は「聞こえるか聞こえないか」となります。デジタル機はノイズをカットしますので、そこに含まれる声も聞こえなくなってしまいます。そのため、現場で日ごろから無線機を使用している人にとっては、「通信距離に関してはアナログ機の方がメリットがある気がする」と考えることもよくあります。トランシーバーや無線機の通信距離まとめ!距離を伸ばす方法とは

「音質・音声」はデジタル無線機のメリットが大きい

音質や音声に関してはデジタル機にメリットがあります。デジタル機は雑音をカットするノイズキャンセリング機能に長けているため、アナログ機よりも大分クリアな音声を聞くことができます。 これは業務用デジタル無線機はメーカー各社が相次いで新製品を開発しており、内部スピーカーの精度が年々向上しているからです。 これまでアナログ無線機を使用していたユーザーがデジタル機を使うと「音声が鮮明に聞こえる」と感じるのはスピーカー技術の進化による成果だと言えます。

「混信・傍受」のリスクはデジタル機が低い

アナログ無線機は、決められた周波数帯域に声を電波に乗せて発信するだけだったため、周波数を調べられてしまうと傍受されるリスクがありました。一方で傍受に関してデジタル無線は非常にメリットが大きく、仮に周波数帯が分かっても、「秘話モード」と「ユーザーコード」によって傍受を防ぐことができます。 「混信」に関しては、アナログとデジタル機ともに特定周波数を割り当てられるため、大きな心配はありません。トランシーバーの傍受と混信について。安全なデジタル無線機を紹介

デジタル無線機のデメリットを理解しよう

雪山 無線機

デジタルとアナログ機の機能面のメリットは上記の通りですが、一方でデジタル無線機のデメリットはどのような点が挙げられるのでしょうか。

無線機の重量の課題はデジタル機でも解決できない

アナログからデジタル機に無線機を買い替えたとしても、「重量」の問題は解決することができません。アナログもデジタル機も重量は250g前後あり、本体は腰ベルトに引っかけて使うのが一般的です。そのため、腰ベルトがないデザインの制服を着用している場合は、ズボンやスカートがずり落ちてしまったり、無線機の背面にあるベルトクリップが外れて、本体が落下してしまう危険があります。 デジタル無線機はアナログ機と比較しても重量や見た目のデザインは変わりません。将来的にはある程度の小型化は進むかもしれませんが、4wないし5wという高出力の電波を飛ばすため、構造上スマホなど携帯機と比べると、どうしても重くなってしまうのが難点です。【トランシーバーが重い】トランシーバーのデメリットと対処方

アナログ無線と出力が同じのため通話距離のメリットがない

通信距離に関してはアナログ機の方がノイズに含まれる音声分のメリットを感じることができるケースが多いですが、デジタルもアナログも出力は最大5Wとなります。 そのため、「電波の飛ぶ飛距離」によるアナログとデジタルの差は、ほぼないと言うことができます。

IP無線機とデジタル機・アナログ機の違い

会議 男性2人

業務用無線機の導入・買い替えにあたっては、「IP無線機」も検討の材料となります。IP無線機はインターネットが普及をはじめた2010年頃からすでにありましたが、当初は圏外エリアが多く、無線機の販売店も積極的に営業ができませんでした。 しかし、近年はほぼ日本全国の市区町村をカバーできるようになりましたし、山岳高原地帯であっても、普段の業務中にインターネットが圏外になるようなところでの通信はあまり考えられません。簡易無線のデジタル化。アナログとの比較も

IP無線機の特徴とメリット

IP無線機は携帯電話の回線を利用し、音声をパケットデータに変換するVoIPを活用した送信方式となります。そのため、割り当てられたIPアドレスに向けて送信するため、秘匿性は業務用デジタル無線機と並んで高く、傍受の心配もありません。 IP無線機は上記の通り、業務用簡易無線と異なり「日本全国で通信が可能」な点が大きなメリットとなります。また、最近は音声の録音機能や短縮ダイヤルも可能となり、機能性においても従来のアナログ機と比べて優位性があります。 一方で重量や見た目はアナログやデジタル機と変わりませんので、使用する現場は選ぶことになるかもしれません。 また、IP無線機は業務用無線機ではカバーできない広範囲・遠距離における通信にメリットがあるため、業務上遠方でのやり取りが必要ない場合は、キャリアに支払う基本使用料金がデジタル機よりも割高となります。IP無線とは?初心者に向けて解説!

最新のデジタル無線機「スマホトランシーバー」の特徴

スマホトランシーバー イメージ

IP無線機の普及に伴い、近年新たに注目を受けているのが「スマホトランシーバー(スマホインカム)」です。スマホを活用した最新の通信手段となり、すでに多くの業界で業務に使用されています。

スマホトランシーバーのメリット

スマホトランシーバーのメリットは、IP無線機と同様に全国をカバーしているだけではなく、「初期導入&維持費が安い」ことです。利用料金はサブスクリプションとなり、スマホに各種メーカーが用意する専用アプリをインストールするだけで使うことができます。 スマホを機種変更しても再度ダウンロードするだけですし、使用上不具合が発生しても、メーカーがパッチをあてるだけというソフトウェアの強みが活きます。 初期導入費用はBluetooth対応のイヤフォンマイクのみで、毎月のランニングコストもサブスクリプションの月額料金だけで済みます。業務用のデジタル・アナログ・IP無線機はいずれも実機での操作となるので、故障リスクと修理費用がコストとしてかさむことが予想されます。

スマホトランシーバーのデメリット

スマホトランシーバーのデメリットとしては、使用媒体が「スマホ」という点にあります。国際会議や要人を招いてのサミットなど、業務に使用する通信機器としてスマホの採用が難しい現場もあります。 また、災害時における企業の課題の1つに「BCP」が挙げられますが、こちらも基地局を介さず、端末同士で電波の送受信を行う業務用無線機が推奨されます。無線機を業務活用するなら「BONX WORK」という選択肢

アナログ無線機所有の企業の買い替えプラン

企業 会議 イメージ

現在アナログ無線機を所有している企業は、2024年12月1日以降の使用ができません。そのため、無線機の所有台数が多い企業は、早いうちに買い替えの準備を検討するのがおすすめです。 そこで、下記では「業務用デジタル無線機・IP無線機・スマホトランシーバー」のいずれかの通信手段に買い替えをする場合のメリットとデメリットをご紹介します。

1.業務用デジタル無線機に買い替えるメリットとデメリット

アナログ無線機のユーザーが最初に検討するのはデジタル無線機の買い替えとなるでしょう。すでにアナログ無線機を購入した販売店から、デジタル機への移行の提案もされているのではないでしょうか。 上記でご紹介したように、アナログとデジタル機では業務における使用方法に変更はないため、デジタル機に変更したからといって、これまでの業務上の課題が解決されることはありません。 しかし、警備業のような数百台単位で無線機を所有している企業は、2010年代よりデジタル機への移行を少しずつ行っているところがほとんどのため、互換性を持たせるためデジタル機の買い替えがスムーズと言えます。

2.IP無線機に買い替えるメリットとデメリット

一方で現在の通信エリアでは業務に支障が出たり、いま以上に通信範囲を拡大して、より多くの従業員と業務連絡を図りたい場合は、IP無線機がおすすめとなります。広大な敷地を持つリゾート施設や、全国の支店とやり取りをしたい場合は、IP無線機の大きなメリットを享受することができるでしょう。 ただし、本体や周辺機器の購入以外にも、通信キャリアへの加入が必要となるため、毎月の基本使用料が台数分発生します。

3.スマホトランシーバーに買い替えるメリットとデメリット

「業務用無線機は重いので、もっとスマートな通信機器を探している」 「大勢のスタッフに持たせて広範囲で連携を図りたい」 という企業は、これまでの無線機を一新して「スマホトランシーバー」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。 スマホトランシーバーは同時通話となるため、これまで無線機に触れたことがない人でも電話と同じ感覚で会話できるのがメリットです。 また、インターネットが繋がるエリアはどこでも通信ができるため、業務効率の向上に期待できます。 ただし、ユーザー数が多くなれば、それだけ指示系統が増えて間違った使い方をしてしまいがちです。使用する前はグループの数と配置人員・会話する内容・私語の許容範囲・個人情報の漏洩抑止ルールなどを社内で吟味する必要があります。

無線機の買い替えは機種ごとのメリットとデメリットを吟味しよう

会議中 イメージ

今回は各種無線通信機器のメリットとデメリット、および買い替えを検討する際の判断基準をご紹介しました。 新しい無線機を導入する前は実際に使用する現場スタッフの声をヒアリングして、彼らの負担を極力抑えられる通信手段を検討するといいでしょう。

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