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アナログ無線って何?その仕組みや特徴を徹底解説します!

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屋内外での作業や災害時の連絡手段として重宝される無線機にはデジタル無線とアナログ無線の2種類があります。

デジタル化が加速する中でも、実はアナログ無線はまだまだ現役で使用されているのですよ。

そこで今回はアナログ無線の仕組みはもちろん、デジタル無線と比較したメリット・デメリットについても解説していきます。 記事の終盤にはアナログ無線の今後について知っておかなければならない情報もご紹介します。

ぜひ最後までご覧ください。

アナログ無線っていったい何?

アナログ無線とは「アナログ方式」を使用した無線通信のことで法人が簡易的な業務用通信を行うことを目的として使用されています。 この「アナログ方式」というのは、声の形をそのまま電波の強さに変換して送る方式のことです。無線機が音を遠くへ飛ばすためには電波を使う必要がありますからね。

ちなみに声の形を数字の0と1に変換しその数字のデータを電波で送る方式のことは「デジタル方式」と呼ばれています。

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アナログ無線のここが強い!メリットを2つご紹介。

ここからはデジタル無線と比較したアナログ無線のメリットを2つご紹介します。

①バッテリーの持続時間が長い

アナログ無線に比べデジタル無線は多くの機能を兼ね備えています。

その分デジタル無線はバッテリーの消費が激しいので、長時間の作業や充電がしづらい環境で使用する場合はアナログ無線を使用できると良いですね。

②入り組んだ地形での使用に最適

アナログ無線の直線距離はデジタル無線より短いですが普段は通信が途切れてしまう場所であっても、アナログ無線を使用すれば途切れることなく通信をし続けることが可能となっています。

特に災害で地形が変わってしまい、街中に障害物が増えたといった状況ではデジタル無線よりアナログ無線が重宝されるでしょう。

アナログ無線はここが残念!デメリットも2つご紹介。

ここまでアナログ無線のメリットについて解説してきましたが、デジタル無線には敵わない点もいくつか存在します。

順番に見ていきましょう。

①音声を遠くに飛ばせない

入り組んだ地形での使用に最適なアナログ無線ですが、純粋な直進距離はデジタル無線の方が長く、音声を遠くに飛ばすことができます。 よって平坦で開けた場所ではデジタル無線を、地形の複雑な場所ではアナログ無線というように状況に応じて使い分けると良いでしょう。

②音質が悪く聞き取りづらい

デジタル無線では音声をデータに変換する際、余計な情報をカットします。ここで言う余計な情報とは通信を妨げる「ノイズ」のことです。 対して音声をそのまま電波の強さに変換するアナログ無線では、ノイズもそのまま電波に変換してしまうため音質が悪く、聞き取りづらくなってしまいます。

③通話を傍受される危険性がある

デジタル無線は「秘話コード」を設定することが可能です。「秘話コード」とはいわばパスワードのようなもので、同じ5桁のコードを設定した無線機同士で通信が可能になるという便利な機能のことです。

しかしこの便利な機能はアナログ無線には搭載されていません。つまり通信の内容を誰かに聞かれてしまう恐れがあるということです。

安全性を考慮するとデジタル無線を使う方が良いでしょう。

近い将来アナログ無線が使えなくなる?!

2022年11月30日をもってアナログ方式の一部の周波数が使用できなくなります。

使用できなくなる簡易無線は以下の通りです。 ・350MHz帯のアナログ方式の簡易無線(小エリア・新簡易無線) ・400MHz帯のアナログ方式の簡易無線(アナログUHF簡易無線)

また400MHz帯でアナログ/デジタルのデュアル方式の簡易無線の使用も2022年11月30日までとなっています。 引き続き簡易無線を使用する場合には、2022年11月30日までに「デジタル方式の簡易無線局に変更」など対策をしなければなりません。

この期日以降これらの無線機から電波を発射してしまうと「電波法違反」となり、1年以下の懲役、又は100万円以下の罰金が課せられてしまいます。 詳しくは総務省のこちらのページをご確認ください。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はアナログ無線の仕組みと特徴、デジタル無線と比較したメリットやデメリットについても解説してきました。 またアナログ無線機の使用ができなくなることについては、期日が近づくにつれ一斉に免許申請や登録が行われるため、余裕を持った早めの対策を心がけると良いでしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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