昭和大学江東豊洲病院 脳血管センター

COVID-19による断絶をBONX WORKで回復する

Case study

昭和大学江東豊洲病院脳血管センターは、東京都区東部医療圏の脳卒中診療を日本脳卒中学会認定の脳卒中センターとして担っています。すべての脳卒中の患者さんに対応するため、脳神経内科と脳神経外科が垣根を超えて365日24時間体制で診療しています。
緊急度の高い脳卒中診療において医師同士のコミュニケーションの円滑化や院内と院外のコミュニケーションの実現を目的とし、2017年よりBONX WORKを導入しました。その効果として患者さんの治療の迅速化を図ることができました。

そしていま、脳血管センターではBONX WORKの活用範囲を医師同士のコミュニケーションから患者さんの搬入から治療に至るすべてのプロセスに関わるチーム全体のコミュニケーションへ拡げています。今回は、その背景やその効果についてチームの皆さんに聞いてみました。

チーム

  • 医師

    神谷様

  • 放射線技師

    西村様

  • 看護師

    高松様

  • 看護師

    福嶋様

より円滑なコミュニケーションが可能に

神谷様 コロナ禍になり、患者さんを支援するチーム内のコミュニケーション変化が起きました。具体的には、感染防御が徹底、優先される時代に変わったことで防護服を着用するメンバーと着用しないメンバーが同じ空間に存在することができないといった空間的な断絶(ゾーニング)が起きました。そのことがチーム内のコミュニケーションに支障をきたし、BONX WORKの活用範囲を拡大するきっかけとなりました。

BONX WORKを導入して変わったことは?

福嶋様 BONX WORKが導入され変わったことは、医師とのあらゆるやりとりを耳元で確実に聞くことができるようになったことです。緊急度の高い現場では、言葉が早口になったり、声に抑揚があったりと医師との距離によっては聞き取りにくい状況もあり、聞き直したり、確認するタイミングを見計らったりと余計なコミュニケーションが生じていたことがあったと思います。確実に言葉を拾えること、それは自分の動きに無駄やミスが無くなることにつながっていると思います。

西村様 私は、放射線技師としてカテーテル室の扉の向こう側でいつも対応しています。コロナ禍になり変わったことはその扉が閉まったことです。カテーテル室につながるマイクもありますが、それを使うには物理的に移動したり、手を動かすという作業が生じてしまいます。BONX WORKよってコロナ禍以前の状態と変わらずにカテーテル室とつながることができ、治療現場にとってそのことの大切さを改めて感じました。

高松様 患者さんが救急外来で搬送され治療に至るあらゆるプロセスにおけるコミュニケーションを聞けるようになったことが、BONX WORKによる変化だと思います。医師が診察しているときの言葉はもちろん、ご家族への説明の言葉、カテーテル室までの到着時間といった状況をリアルタイムに共有することができるようになりました。その結果、治療に向けたより適切な事前準備ができるようになったと思います。

神谷様 一般的にはコロナ禍において、脳卒中急性期診療にかかる時間は長くなっている傾向だと思います。コロナ禍以前の従来の診療時間を維持するだけでも難しい状況において、BONX WORKをチーム全体に導入することで、診療時間の維持のみならず、早くなっていると実感しています。感染防御とコミュニケーションを両立し、スピーディな診療を実現できていることは、BONX WORKなくしてはできなかったと思います。

チームで働く上で大切にされていることは?

高松様 職種を超えたチームワークを心がけています。時間が勝負の仕事なので、職種や立場を超え、いま私が患者さんのためにできることは何かを考え率先して行動しています。

西村様 医師にしかできないこと、技師にしかできないこと、看護師にしかできないことがある反面、誰もができることがあります。例えば血圧を測るといったことは、手が空いている人が対応すべきだと考えています。そのためには全体をみること、そして声をかけあうことを大切にしています。

福嶋様 私もそう思います。気づいた人が動く。その行動の積み重ねが患者さんの診療時間短縮につながっていくと思っています。

神谷様 私たちは、患者さんを元気にするというゴールをチーム全体で共有しています。そのことを医師として行動で示すことが、何よりもチームの成長につながると考えています。最短距離でゴールに向かうために自分ができることは、たとえ医師の仕事でなかったとしても自分でやろうと心がけています。職種の壁をまずは自ら超えること、私が働く上で大切にしていることです。