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ゴルフ場のスタッフ連絡に最適な無線機・トランシーバーと導入事例をご紹介

ゴルフ場のスタッフ連絡に最適な無線機・トランシーバーと導入事例をご紹介 イメージ

ゴルフ場のスタッフ連絡手段として無線通信機器がしばしば利用されていますが、いずれの機種も業務上の課題が幾つかうかがえます。また、昨今は「社内DX」となる業務上のデジタル化推進も考慮しなければなりません。
現在利用しているスタッフ間の連絡手段に何かしらの不具合がある、あるいは業務効率を求められている購買・調達担当者は、今回ご紹介する無線通信機種を検討してみてはいかがでしょうか。

ゴルフ場のスタッフ間の連絡手段の導入事例

ゴルフ場イメージ

日本全国には2000以上のゴルフ場・コースがあり、これは世界でアメリカとカナダに次ぐ3番目に多い数字。ゴルフコース数の世界国別ランキングを見ても、トップ10に入っているのはアジア勢では唯一日本だけとなります。
日本では500万人以上のゴルフ人口がいると言われている中、全国のゴルフ場では、普段の業務にどのようなスタッフ同士の連絡手段を用いているのでしょうか。

ゴルフ場における無線機・トランシーバーの導入事例

まず、最も利用率の高い連絡手段は「無線機・トランシーバー」となります。ゴルフ業界では無線機=業務用簡易無線機、トランシーバー=特定小電力トランシーバーと区別することも多いですが、実際は無線機もトランシーバーも意味するものは同じとなります。

業務用無線機

業務用簡易無線は1~5w機で1~3km圏内と幅広い通信が可能となります。障害物の少ないホール内であれば、4~5kmほど届くこともあります。
ゴルフ場の多くは広い敷地面積と施設を有しているので、業務用簡易無線の導入事例としては

  • フロントとキャディの連絡手段
  • キャディ同士の連絡手段
  • フロントとレストランやカフェ、事務所間の連絡手段

が主となります。

特定小電力トランシーバー

特定小電力トランシーバーは100~300mと通信範囲が狭いほか、壁や鉄筋で電波が遮断されることも多いため、利用手段としては

  • フロント同士の連絡手段
  • フロントとラウンジの連絡手段
  • カフェ・レストラン内の連絡手段

と比較的狭い範囲の通信となります。

ホール内でキャディが使ったりゴルフカートに装着しているのは専ら業務用簡易無線であり、特定小電力トランシーバーを使っている場合は、日本では違法の高い出力を出すアメリカ製の機種がほとんどとなります。
近年は日本も電波法を厳しく取り締まり始めているので、もし思い当たるゴルフ場担当者は、一度自社が使用している無線機・トランシーバーの機種を調べてみるのがいいでしょう。

構内PHSの代替えを探しているゴルフ場も多い

2023年3月の公衆PHSサービス終了に伴い、利用が可能なのは構内PHSのみとなりました。しかし端末の製造数の減少や基地局の縮小による価格の高騰、故障・修理に対する部品の欠品など、構内PHSの今後の運用にも影響を及ぼすとされています。
しかしゴルフ場の中にはアンテナ工事にかかった手間や費用を考えるとPHSから脱却できないところも多くある状況です。PHSは見た目のチープさから、キャディを含めて従業員は雑に使ってしまいがちです。
2024年以降はPHS本体の修理や部品交換も難しくなるので、いまのうちから代替機を探し始めているゴルフ場の担当者も多くなってきました。

[関連記事]PHSが終了するのはなぜ?いつ?後継機も紹介

ゴルフ場で主流の無線機・トランシーバーの課題とは

ゴルフ場 トランシーバー

ゴルフ場全体を見れば、ほとんどのコースで無線機・トランシーバーを使用している様子ですが、無線機・トランシーバーには昔からなかなか克服できない課題も見受けられます。

ゴルフ場のホールと施設で通信できないエリアが多発

無線機・トランシーバーの中でも4~5w機は、業務上で幅広い使用用途を見つけることができますが、だからといって万能というわけではありません。 ホールの中でも雑木林や赤松に覆われた中では無線が届かないこともありますし、ゴルフ場によっては業務用簡易無線機は重たいためキャディが持ち歩くのではなく、ゴルフカートに装着しているケースも普通にあります。
その場合、キャディがカートから離れてしまうと応答ができなくなってしまう問題もあります。また、「フロントとレストランは繋がっても、フロントとカフェが繋がらない」といった、施設の“構造上の問題”があり、このケースでは残念ながら解決策がありません。

ラフな使い方で故障が多発する

上記でも触れましたが、会員権を持つメンバー紹介制のゴルフ場でもない限り、フロントであってもアルバイトやパートが業務にあたるのが普通です。そのため、雑に使って無線機を壊してしまうこともあります。
また、ラウンド中もゴルフカートから無線機を落としてしまったり、雑木林に落として砂埃が混入してしまい、スピーカーが壊れてしまうこともゴルフ場ではよくある破損原因です。
さらに潮風が吹き付けるラウンドで無線機を使い続けてしまうと、スピーカーが錆びて音声が割れてしまうこともあります。スピーカーの修理は意外と高くつくので、買い替えを検討せざるを得ないケースに発展することもあります。

ゴルフ場で重宝されるIP無線機・スマホトランシーバーを紹介

ゴルフカート

2010年頃より徐々に浸透をはじめたIP無線機やスマホトランシーバーですが、まだまだゴルフ場の担当者には認知度が低い様子です。一方で医療や飲食、宿泊といった無線機・トランシーバーのヘビーユーザーとなる業界では、すでに一定の浸透が見受けられます。

IP無線機とは?仕組みとメリット

IP無線機は携帯電話(スマホ)の電話回線を用いたデータ通信方式を採用した無線機です。ボディの見た目や重量は業務用簡易無線機とほぼ同一となりますが、端末同士で電波の送受信をする簡易無線機と比較し、IP無線機はネットが通じるエリア内であればどこでも通信が可能という点が特徴的です。

[関連記事]IP無線とは?初心者に向けて解説!

近年注目の最新無線機スマホトランシーバーとは?

一昔前であれば、山岳高原に位置することが多いゴルフ場では携帯の電波が圏外となることが多々あったため、IP無線機やスマホトランシーバーは不向きでした。しかし、現在は3G/4Gだけではなく、5Gも利用が開始されている時代です。
近年はほとんどのゴルフ場でWi-Fiや移動通信システムといったネット環境の整備が進んでいるため、通信が必要なエリアが圏外というケースはそうそうありません。
スマホトランシーバーは次世代無線機とも呼ばれる、スマホのアプリを使った通信手段となります。無線機・トランシーバーとは異なり同時通話となりますが、それ以外の「グループ通話(チャンネル設定)」や「1対複数の通信」といった機能はすべて踏襲しています。

[関連記事]トランシーバーアプリのBluetooth対応を紹介!スマホアプリとインカムの違いも解説

ゴルフ場でIP無線機・スマホトランシーバーを導入するメリット

ホテル ゴルフ場

では、現在無線機・トランシーバーや構内PHSを使っているゴルフ場が、わざわざIP無線機やスマホトランシーバーに買い替え・導入を検討するメリットはどういった点が考えられるのでしょうか。

通信可能な範囲の拡大

まず、大きなメリットとして挙げられるのが「通信可能範囲の拡大」です。リゾート施設の運営会社であれば、ホテルのレセプションとゴルフ場のフロントで顧客に関連したやりとりを行いたいと考えるものですし、ゴルフカートの管理場所からホテルスタッフ、あるいはゴルフ場と通信ができれば、予約客を待たせることは今まで以上になくなります。

スマホトランシーバーはコスパが高い

ゴルフ場では予備も含めて20台前後の無線機・トランシーバーを常備しているものですが、多くはリース契約で購入しています。
リース契約は5~6年となり、20代前後の購入だと、月々の支払額は2万円前後となることが多いですが、リース期間中は途中解約ができませんし、イヤフォンマイクなどの消耗品は自社の負担で追加購入をしていかなければなりません。また、途中で破損してしまうとリース代だけ毎月支払いつづけることになりかねません。

一方でスマホトランシーバーはサブスクリプションとなるので解約はいつでもできますし、昨今はスマホも型落ちは安くなっているので従業員分を揃える初期費用もそれほど高額にはなりません。
また、使用にあたってはアプリをインストールするだけなので、購入するものといえばイヤフォンマイクくらいとなります。

[関連記事]IP無線機の料金やトランシーバーのレンタル&販売価格を比較

ゴルフ場に求められる社内DXとは

ゴルフ 事務スタッフ

昨今はゴルフ場の運営会社にも社内DXの波が押し寄せていると聞きます。多くのゴルフ場は大手企業が運営していますし、ホテルやスキー場などを併設している複合リゾート地となります。そのため、自社に関わる従業員の数は数百人に及ぶことも普通で、社内全体の業務効率化は各社の大きな課題とされています。
社内DXは端的に言えばデジタル化推進ですが、目的は最新のITおよびデジタル技術を駆使して社内業務を向上させ、潜在的な利益の機会損失を防ぐことにあります。

DXっていったい何?その意味や重要性、具体的な事例などを徹底解説

ゴルフ場に次世代無線機・スマホトランシーバーのすすめ

無線機・トランシーバーを使用しているゴルフ場が上記で紹介したIP無線機に買い替えるのもDXの枠組みの1つと言えるかもしれませんが、使い勝手は無線機・トランシーバーと何ら変わりありませんので、より便利に感じることはあっても、業務レベルを向上させるDX化には繋がらない恐れがあります。
一方でスマホトランシーバーは、運営側が機能・システムのアップデートをした際は、ユーザーはネットに繋いでバージョンを更新するだけで最新機能を使うことができます。
無線機・トランシーバーのような実機だと本体を買い替える必要がありますが、スマホトランシーバーはそれがありません。何年使い続けても廃れることのないスマホトランシーバーは、社内DXの中でもスタッフ間の「音声連絡手段」を牽引する通信機器となるはずです。

顧客のニーズとゴルフ場の課題を解決。無線機の選定は慎重に

今回ご紹介したスマホトランシーバは、正しい使用によって、これまでのゴルフ場の課題が劇的に解決する可能性を秘めています。ただし、使い方が多様になれば、それだけ使用する人間や管理者がイニシアティブをとって統率しなければなりません。
現在無線機・トランシーバーを使用しているゴルフ場の管理者は、まずは日ごろのレギュレーションを見直して課題を浮き彫りにし、無線機やスマホトランシーバーを取り扱っている販売店に相談をしてみてはいかがでしょうか。

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