建築現場でのDXの導入事例をご紹介

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高い有効求人倍率とは裏腹に、技術者の高齢化や労働環境のイメージからか次の世代へと熟練の技術を継承していくことが難しくなっている建築業界。また一つの現場に様々な業者が集まって作業することから情報共有の難しさも課題となっています。そんな建築業界が直面している課題の解決に向けて、DXを導入しようという動きが国内で加速しています。そこで今回は建築現場が抱える課題とその課題解決に向けたDXの事例、さらにはBONX WORKという弊社のサービスの紹介とその導入事例になど多岐にわたってご紹介します。

建築現場が直面している課題

まず初めに建設現場がいま抱えている課題について押さえておきましょう。ここでは専門技術の継承が困難なこと、そして現場での情報共有の難しさについて解説していきます。

専門的な技術の継承が困難に

建設業界が抱えている課題の一つ目が、専門技術を継承するのが難しい点です。ヒューマンソシリア総研が2021年5月に公開したデータによると、2019年には6.65倍でピークを迎えています。翌年の2020年では5.87倍とやや減少したものの、他の産業と比べ建設業界の有効求人倍率は高い数値を示しています。(出典:ヒューマンソシリア総研 「建設業界人材動向レポート(2021年5月)」
しかし労働環境が厳しいというマイナスイメージが定着しているせいか、求職者が集まらないのが現状です。また建設業界の就業者の高齢化も進んでいるため、熟練の専門技術やノウハウを次の世代に継承することが難しくなっています。さらに建設業界における専門的な技術は短期間での習得は困難な場合が多く、こうした状況はかなり厳しい状況だと言えそうです。

現場での情報共有の難しさ

建築現場の特異な課題として、情報共有の難しさが挙げられます。手作業で資材を搬入したり、クレーンやリフトを使って資材を上へと運んだりと、様々な会社がそれぞれの仕事に従事しているのが建築現場の特徴です。そのため作業員の安全や作業の質、進捗の確認などといった情報の共有が複雑化しています。特に高所での作業や危険物を取り扱うなど作業員の安全に関わる現場では、より一層密な情報共有が求められているため、現場にいる全ての作業員が連携して作業する必要があるのです。しかし建築の現場でトランシーバーを使用するにも、通信距離の制限があったり、複数人と同時にやり取りができず、情報共有の難しさという点で課題を残しています。

建築現場でのDX導入事例

こうした建築現場特有の課題を解決するため、業界内でDXの取り組みが行われています。そこで次にその取り組みの一部をご紹介します。また「そもそもDXってどういう意味?」という方にはこちらの記事がおすすめです。

事例①BIMやAIの活用によって業務を効率化

先述の通り建設現場では、専門的なノウハウを若い世代に継承することが難しくなっています。こうした課題の解決に向けてこれまでとは異なるアプローチを検討しなくてはなりません。そこでAIやBIMを活用したDXの取り組みが期待されています。それらを活用し現場の作業データを収集・分析することで、これまでは職人の勘をもとに教えていた熟練の技術を、マニュアル化することが可能になります。そうすればスキル習得にかかる時間を大幅に短縮させたり、経験の浅い作業員でも質の高い作業を行うことができます。
実際にこの技術は各建築現場で導入が検討され始めています。愛知県名古屋市東区に本社を置く矢作建設株式会社ではBIMを導入し、図面作成や資材の総数の確認だけでなく、熟練のノウハウやスキルをデジタル化。現場での経験や知識の差を縮め、誰もが質の高い作業をすることが可能になりました。また離れた場所でも3D空間上で下請け会社や専門の工事会社との情報の共有を実現しています。(参照:Redshift by AUTODESK「BIM で DX を実現: 建設業の事例から学ぶ日本のデジタルトランスフォーメーション」

事例②音声DXの導入で情報共有をスムーズに

国内の各業界でDX化が進む中、「BONX WORK」と呼ばれるサービスを聞いたことはありますか?弊社のBONX WORKというサービスは、独自のアプリケーションとデバイスを提供し、Team Growthをコンセプトにしたグループトークプラットフォームです。簡単に説明すると音声通信技術を使用するDXのことですね。このBONX WORKを導入することで、チームでの情報共有がしやすくなります。特に安全確認や作業の進捗、品質の担保など現場の作業員同士でのコミュニケーションが必要不可欠な建築業界にとってこのBONX WORKは、非常におすすめなサービスなのです。

BONXの導入事例をご紹介

このBONX WORKは各業界で導入が検討されており、建設業界でも導入され始めました。実際にBONXを導入している戸田建設さんの最後に事例をご紹介しましょう。

導入事例:戸田建設

戸田建設さんでは安全確認・品質の向上といった、建築の現場で大切な情報共有の面でBONXが便利だと語っています。先述の通り、建築現場では様々な会社と協力して業務を行わなくてはいけません。そのため作業員同士での情報共有が必要不可欠なのです。以前はトランシーバーを使っていたという戸田建設さん。しかしトランシーバーでは通話が一方通行なため、建築の現場では不向きでした。そこでBONXの導入を検討。今では必要な情報を取り入れながら、その都度確認し、作業することが可能になり、業務の効率化に繋がりました。
また現地KY(現場での危険予知のこと)にBONXの音声入力機能を活かせないかとも語っており、今後の建築現場でのBONXの活用方法についても効果が期待されています。

まとめ

建築現場が抱える課題とその課題解決に向けたDXの事例、さらにはBONX WORKの紹介とその導入事例について解説してきました。専門技術の早期習得やマニュアル化に向けたAIの活用や、建設の現場において必要不可欠な情報共有が容易になるなど、DXの導入によって建築現場での業務の効率化が期待されています。今後どういったDXが建築現場で取り入れられていくのか注目ですね。